皆さん初めまして、ぼどっこの竹内です。
今日は5月8日に行われた「18会」の様子をレポートします。
さて「18会」が何か説明しますと
「ゲームマーケット 2018年春に初出展した団体や個人の同期で集まって定期的にいろいろやりましょう。」
という会です。
ぼどっこも今回初めてオリジナルゲームを作ってビッグサイトに進出した1年生。声を掛けて頂き、5月5日、6日のゲームマーケットの直後、8日にボードゲームも遊べる中野のレストラン「Kurumari」にて行われた18会に参加してきました。
今回はそこで遊んできた18会参加団体の作ったボードゲーム、つまりゲームマーケットの新作をご紹介します。
①脱毛ガールズ
世の女性たちが脱毛を済ませて合コンにくりだしていい男をGETするゲームです。
インディアンポーカーやコヨーテのように相手からは見えて、自分からは見えないカードの数字を予想していきます。最初に配られた毛量カードを額に当てながら1枚ずつ脱毛カード(マイナスカード)を引いていき徐々に脱毛をしていき、ツルツルの体を目指します。脱毛をしながら、途中特殊カードで得られるヒントを参考にしながら、自分にはあとどれくらいのムダ毛が残っているかを探ります。合コンカードが引かれると引いたプレイヤー(幹事)が開催か中止を判断し、開催の場合参加者全員の毛の総量を比べて0に近い女の子からよりイケメンをGETしていきます。
男性4人、女性3人で遊んだのですが、それぞれの男性が考える女性の雰囲気や口調が披露されるカマバッカ王国が形成されていました。本人たちはけっこう楽しんで話しているんですが、周りから見るとなかなかの空気が醸し出されていたと思います。誰でもムダ毛と戦う女性になって合コンという戦場に挑めます。
②勇者が一撃でやられた
ついに長く苦しい冒険の終わりを迎えた勇者と3人の仲間たち。しかし、魔王の居城の最後の扉を開けた瞬間、魔王の先制攻撃によって先頭の勇者が一撃で棺桶送りになってしまいます。残された3人は絶望の空気の中、一目散に「にげる」を選択し脱出魔法が発動するまでひたすら魔王から逃げ続けるゲームです。
基本は各自が秘密裏に行動(移動、待機など)を決定して順に解決していく、魔王1人VSパーティー(戦士・魔法使い・僧侶)三人の鬼ごっこなのですが、パーティーメンバーは魔王と同じエリアに入った瞬間GAME OVERを迎えます。魔王の心を読んで出くわさないように立ち回り、7回分の行動が終わった時にパーティーが2人以上生き残っていれば勇者側の勝利(脱出成功)となり、ポイントを入手できます。これを役職を変えながら繰り返し、誰かが10ポイント獲得したら終了です。
ここまで遊んでみたくなる導入に初めて出会いました。レベルが足りなかったのか、痛恨だったのか、即死系だったのか分かりませんが、とにかく勇者は戦闘不能で棺桶でただ冷たくなっています。ほとんどのゲームで主役を張るはずの勇者をゲームが始まる前に真っ先に退場させてしまう無慈悲さ、不合理さが素晴らしいです。
残された3人は最初は全員での脱出を目指すのですが、そう簡単に逃がしてくれる相手ではありません。2人以上の生還がクリア条件ということは1人だけなら尊い犠牲者が出ても何の問題もないということです。
自分は戦士で挑んだところ、できる魔王様の手で蘇生ができる僧侶を真っ先にあの世に送られてしまいはやくもピンチに陥ります。残された魔法使いと逃げ続けましたが彼女もワンパンされてしまい勇者側の敗北に終わりました。せめて勇者の棺桶(もちかえると1ポイント)だけでも故郷に持って帰って立派な墓を建ててあげたかったのに…
https://kirifuda-soukitaka.com/
③MINE MINE
カワイイパッケージからのほほんとしたゲームを想像していましたが、遊んでみるとすぐにぴりりとした硬派なゲームへと変わっていきます。
炭鉱に眠る宝石を求めて3チームのおじさんがやってくるのですが、なぜか道具が足りないため、ほかチームと同じことをしようとするとどちらも行動できなくなってしまうバッティングゲームです。
5枚の行動カードを伏せて公開していき、他の2人と被らなかった場合のみはじめて行動することができます。これを4ラウンド分行いゲットした宝石の点数を競います。
たった3人でわずか5枚のカードを出し合っていく為、どんなに考えても誰かとバンバン被っていきます。更に、「不思議な力(あやしいおくすり)」という次に出すカードの効果が2倍になる強力なカードがあるのですが、これを5枚目に出しても効果を発揮してくれない為ほとんどの人は1枚目~4枚目に出してきます。ゲーム開始時の状況は全員共通なので当然やりたい行動も一致して、素直にカードを出しても誰かと被ってしまい何もできず足踏みするばかり。一見損に見える選択が後に勝利をもたらしてくれるかもしれない不思議なゲームです。
自分が炭鉱に挑んだ所、序盤はあまり被らずに順調に宝石を集めていましたが、だんだんと雇ったおじさんへの報酬(おべんとう)が払えずおじさん不足になり、更に他チームに宝石を横取りされた結果NO1おじさんにはなりませんでした。
http://gamemarket.jp/g ame/mine-mine/
④食らうん
目の前に並んだコース料理の中で自分が食べたい皿を選び、誰ともに注文が被らなければおいしく頂けるバッティングタイプのゲームです。よりたくさんの料理を味わいポイントを獲得し、一流のコース料理を楽しんだグルメが勝者です。
カードにはスープ・魚・肉・デザートと4タイプの料理が描かれており、スプーン・フォーク・ナイフ・箸の4タイプの食器に1つずつスタンバイされます。画像挿入。時にはナイフでスープを飲むなんて状況になりますが、皆さん一流の美食家ですからどんな食器でも華麗に操って完食するのでしょう。
各美食家に配られた各食器2枚×4の8枚の食器カードを伏せて同時に公開することで料理カードを獲得し、美食を楽しみます。ただし、料理を口にできるのは誰とも使用する食器が被らなかった人、つまりその料理を選択した唯一の人間のみです。
誰かと食器が被ってしまった人は何も口にすることはできません。おいしい料理を目の前にしながらただ空腹に耐えましょう。料理にはポイントが割り振られており高いポイントの料理を食べることは難しくなるでしょう。被りやすい人気の皿を狙うのか、小さいポイントの皿を確実に狙っていくのか、ひたすら今自分が食べたい料理を追い求めるのかはそれぞれの選択次第です。
特徴的なルールとして、誰かと被った食器カードは破棄されてしまうのですが、誰とも被らずに料理を獲得できた食器カードは手元に帰ってきて再び使用可能となる点が挙げられます。被れば被るほど選択できる食器カードが減っていき、ひもじい思いをする反面、上手に料理を楽しんでいけば使える食器カードは減りません。
5人で遊んだところ、ほぼ全員注文が被り続けコース料理を楽しむどころかよくて2皿、何も食べられず店を後にする客もいるというわびしい食事になってしまいました。
⑤ボドパス
こちらなんと日本初のボードゲームカフェ・スペースのガイド&クーポンブックです。
日本全国116店の情報が掲載されており、一人での入店の可否、電源の有無などかゆいところまで手が届く仕上がりです。1店舗につき3回利用できるクーポンまで載っています。
⑥これはゲームなのか?展 #1ルールで世界する
これもゲームそのものではありません。ボードゲームをテーマにした展覧会です。ゲームマーケットでは広報ブースとして出展されていました。
主催者のニルギリさん(サークル するめデイズ)を筆頭に10人のクリエイター達がオリジナルの作品を作製し、展示するということですが詳しい内容は全て秘密となっています。会場に行った人達だけが体験できる内容になっているとのこと。
「これはゲームなのか?」と思わず考えてしまう作品に出会えるのでしょう。
期間は本日 5月29日から6月3日まで。会場は3331アーツ千代田。入場無料です。
ゲームとは何か 何からできているのか どんな条件を満たしていればゲームなのか 勝者と敗者は必要なのか
などなど疑問が尽きない謎の展覧会です。